得体の知れない焦燥にかられる | こんな視点もいいじゃない。

得体の知れない焦燥にかられる

今月、どーしても行ってみたい。と思ってたライブが1本ある。
けど・・・スケジュール的に無理っぽいぞ、と。

前に、友達がやってるバンドってことで紹介した
「ズボンドズボン」 のBassが、
今月までのツアーをもって脱退するとのこと。
彼らのアルバムを聴いて、一番耳に残ったのが
Bassの音だったあたしは、脱退する前に絶対に
生のパフォーマンスを見てやらな!と思い、
友達にも「絶対にライブ行くから!」と、
声高らかに宣言したにも関わらず、
どうやらウソツキ野郎になりそうな予感です。
ごめんね。


基本的に、バンドものの音を聴く時には
Bassを重要視してしまう傾向がある。
それはナゼ?と言われると、
ただ単にBassの音が好きだからって部分が大きいんだけどね。

昔はGuitarがめちゃくちゃかっこいい音が大好きだった。
この「めちゃくちゃかっこいい」っていう感じ、
具体的に説明するのが難しいんだけど・・・。

今でも覚えてる。小さい頃に見てた戦隊モノのテレビ番組の
オープニング曲がすごく大好きだった。
「レッドかっこいー!!」と今と変わっていないミーハーぶりも
その頃から存分に発揮しつつも、
でもどっちかっつーと、オープニングを聴くために見ていたような、
というか、そのオープニングが流れると、
ドキドキしながらテレビの前におすわりしていたような記憶がある。
なんと、その曲が収録されたカセットテープまで買ってもらい、
イントロのギターのリフ部分を特に全身全霊で、
今でもまだまだフレーズが思い出せる程(笑)、聴き込んでたっけ。
それが、まだ幼稚園に入る前の、カセットテープの表と裏
(=A面とB面ね)で入ってる曲が違うんだ!ということも
知らなかった頃のお話。

 なのでウケることにあたし、
 日によって流れる曲が変わるんだ!カセットって。
 と真剣に思っていた、子供の頃(笑)
 (要は自分が日によって、AをかけたりBをかけたりしてたため、
  収録曲が変わっていただけなんですが、気付くワケもなく・・・(笑))



それから月日も流れて、モノゴコロって奴もついてきて、
もちろん、カセットテープのA面とB面も区別も理解も出来るようになって、
というか、時はすでにカセット→CDという時代になって、
「めちゃくちゃかっこいいGuitarが好き」
「かっこいいGuitarの音は当たり前」
「Guitarってゆーのは、かっこいくてナンボじゃね?」
という、かなりカワイクない嗜好となっていく。

バンドにストリングスを入れるのが流行れば
「やっぱ弦だよねー!」と言い、
ブラス隊が加わるのがデフォとなり始めれば
「やっぱブラスだよねー!」と言ってみたり。

しかし、
ライブに行き始めるようになり、体で音を感じる・浴びる、というような
感覚になれてくると、断然お腹に響く重低音が気になり始める。
ノルためには拍が必要→リズム隊の音をよく聴く→ノリはリズム隊次第、
というフローが自分の中に出来上がり、
「リズム隊のしっかりしていないバンドはぷーである」←かなり失礼。
という勝手な概念が出来上がる。
これが10代中盤から後半の頃。

なので、今でも、どっしりと安定した心地良さを与えるBassの音が
大好きだし、
何故か、派手で手数の多い(⇒早く叩きゃいいってことではない)Drumが
大好きだったりする。


そんな考え、というか感覚を、いい意味で初めて壊されたのが、
このズボンドズボンというバンドの、「陽」という曲のBass。
あのね・・・うまいのよ。分かりやすく言うと(笑)。
じゃあ、どうしていい意味で壊されたのか、
どっしりと安定した心地良さがない音だったのか?というと、
そんなことはない。
むしろ、若くしてあの安定感バリバリなオーラはすごいと思う。
じゃー一体ナニを壊されたんだ?オマエは、と。


Bassの音が、リズム隊以上の働きをしているのだ。


がっちりと「聴かせる音」として主張していて、
しかもその主張がすんなり通ってしまう。何の嫌味も違和感もなく、
むしろかなり気持ちのいい聴後感を伴った形で。


誤解のないように。
別にね、「聴かせたくない音」を発してるミュージシャンなんて
一人もいないと思うんだよ。
だから、「あのBass、"聴かせる音"を発してるね」っていう表現は
おかしいと思うよ。だけどなんていうの?そーじゃなくてね・・・
ああ、気持ちを言葉に直すって難しい。
あたしのココロの中、カパッと開けて見せてやりたい。

とにかく。
そんな感じになかなかの衝撃を受けたベーシスト、鈴木渉 氏。
1/31(月)、吉祥寺Star Pine's Cafeで、
ズボンドズボンのメンバーとしてラストとなるライブが行われる。

さて・・・。
どんなふうにして早々にシゴトをバックレ・・・基、切り上げようか、
あれこれと思案しているトコロである。

つーかその前に。
チケットがないんですけど!