「いつかまた お会いしませんか?」 | こんな視点もいいじゃない。

「いつかまた お会いしませんか?」

  

ええと、何から話そうか。

 

まずは、こちらのエントリーより、
私の基本スペックをどうぞ。
http://ameblo.jp/kumagoro/entry-10000232442.html

で、ですね。
本気で好き嫌いが分かれるアーティストであり、
非常にマニアックな話になること必須なので、
合わないと思われた方は、こちらでお疲れ様でした。
あと、若干ネタバレもあります。

ということで。

3月3日、雛祭りの日に、武道館で行われたライブへ足を運びました。

My Game is ASKA
ASKA Concert Tour 05≫06


CHAGE&ASKA。
もうね、10代の全てを注ぎ込んだといっても過言ではないわけ。
そんだけ好きだった。
でも、20代になって離れた。
決定的な理由は他にあるが、離れてしまった一因となった事。
1999年に発売された「群れ」 というシングル。
こんな歌がシングルになるなんて、個人的に信じられなかった。
だから離れた、ってのはあまりにも短絡的だけど、
いろいろあって、結果、遠ざかった形になった。

それから7年が過ぎ、まさかASKAソロコンに足を運ぶことになるなんて
自分でも思ってなかった。
けど、事実、行くことになった。
理由は、C&Aを通じて知り合った大事な親友と、一昨年再会を果たしたこと。
彼女と会えてなかったら、また行こう、なんて思わなかったと思う。

そんな彼女も直前になって行けない・行けるとの紆余曲折を経て、
なんとか九段下で合流。良かったー!


座席はステージのほぼ真横といっても良いほどで、ASKAさんの右側しか
見えないような位置だったけど、それでも久しぶりに足を運んだ武道館に
勝手に心は躍る。
オープニングのSEを経て(あれは「SCENEⅢ」の「loop」のアレンジ版?)
「君が愛を語れ」 でスタート。
この日、武道館へ向かうために家を出て、颯爽と歩き出したときに
頭の中にふと浮かんだのがこの曲だったあたしは、なんだか驚いた。

しかし、アレンジがスローテンポだからか、みんな席を立たない!

初っ端から座って聴くライブは初だった。
「やっぱ、みんな年とったのかなぁ」なんてこともちょっと頭を過ぎる。
でも、そりゃそうだよね。うちらがフツーにガンガンライブに行ってた頃だって
一番年下組だったんだもの、それからこんなに時間が経っているんだから
観客もそれなりに年齢層が上がってて当然。

郷に入っては郷に従え。ゆったりとライブを楽しむ。


前半は「SCENEⅢ」を基盤にスローな曲調が続く。
が、中盤の「Girl」 以降、あたし的に懐かしい曲がズラリ!
「三つ子の魂百まで」とはちょっと違うけれど、
どの曲もたとえタイトルが思い出せなかったとして、体は憶えてるというか、
口は勝手に歌を口ずさむことができる。
そしてその事実が、自分的にすごく嬉しい。

その瞬間はMCにも存在していて、
「うわ!今も舞監は大久保さん なのね!」というのが垣間見られる、
もはや「内輪受け」としか思えないようなASKAさんのギャグにも
こんなに久しぶりなのにも関わらず反応することができたり、
これまたほんとーーーにお久しぶりな澤近さん いじりも嬉しかったり。

MCだけじゃない、ライブ構成だってそうだ。
一番しっくりくる流れのライブ。そりゃそうだ。この人達のライブがあたしの原点なんだから。
後半の盛り上がりをどんどん加速するロックナンバーが終わった後に
ゆっくりと語り始められる散文詩。
そしてラストの締めくくりナンバーへ突入する流れに
一瞬でいろんな時間へ引き戻されそうなって涙が出そうになる。

今回、このライブへ参戦するに当たって、その前に発売された「SCENEⅢ」 という
アルバムを買った。
C&A関係のCDを購入するということ自体、ほんとに何年ぶりなんだろう。
でも、ASKAさんの「SCENE」シリーズはやはり特別なアルバムなので、購入。
しかし、歌い方ががらっと変わっていたことに、正直戸惑いは隠せなかった。
そもそも「SCENE」というシリーズはバラード集だからっていうのもあるかもしれないけど、
楽な歌い方をしているような気がして、なんとなく聴き込めなかった。入り込めなかった。
多分、もう「僕瞳」 とか「なぜ君」 とか、あの頃のクオリティでは歌えないんだろうな。
そういや、ここ数年、C&A関係のHPを眺めても、ライブの度に取り沙汰されるのは
ASKAさんの声の調子のこと。
「潰れてた」だの「全然伸びてなかった」だの、一転「注射打ったかのよに調子良かった」
だのの話は耳にしていたので、「ああ、これのことか・・・」とCDを前に思った。


しかししかし。
あたしはなんて失礼なことを思っていたのだろう!


歌声だけで説得されたり、感動させられたりっていう体験は本当に久々だった。
全身に鳥肌がぶわっとたって、「ああ、そうだ。この人はこんなに力強いボーカリスト
だったんだ。」ってことを鮮明に思い出した。
歌で人に何かを届けることがボーカリストの仕事ならば、
この人程それを全うできてる人はいないんじゃなかろうか、と本気で思う。


中でも圧巻だったのは、中盤の締めくくりとなったこの曲。
「月が近づけば少しはましだろう」
言葉はいらない。というかうまく出てこない。
この気持ちをどんなふうに表現したらいいのかが分からない。
・・・すごい体験だった。

大切な3時間が終わり、結果、思ったことは
「行って本当に良かった」ということ。
ギリギリで一緒に行けるようにしてくれた親友に心からお礼を言いたい。
だって、
・・・一人だったら多分あの場へ足を運ぶ勇気はなかったと思うから。
意気地なしなあたしに勇気をくれてありがとう。
そして素敵な時間を一緒に過ごせて心から嬉しかったよ。

そして7年ぶりにあなたの音楽に触れて思い出した言葉。


「力は走る者の中にこそ存在する」


あなたがあたしに教えてくれたこの言葉を体現してくれたのは
やっぱりあなたでした。


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はー・・・書いちゃった。
やっぱり、長くなっちゃった(笑)
自分が好きなものって止まらなくなっちゃうんだ。
ごめんね。