改めて、考えたいこと。考えてほしいこと。 | こんな視点もいいじゃない。

改めて、考えたいこと。考えてほしいこと。

我ながら、なんてスケジューリングにしちゃったんだろうと思ったよ。
 
 

 
3月4日土曜日。
よく晴れた日の夕方、原宿へ向かう。
前日のアダルトで完璧なライブ の余韻がどっぷりな中、
代々木競技場第一体育館で行われるライブへ参戦するために。
 

  
BUMP OF CHICKEN 2006 TOUR
"run rabbit run"
追加公演


 
このエントリー からもわかるように
行くか行かまいかを非常に迷っていた。
でも、1月に行われた幕張2daysがものすごく最高だった (特に2日目)
ことと、個人的に思い入れのある代々木という会場で
彼らがどんなふうにパフォーマンスするんだろう、

という興味が勝って、チケットを手にしてしまった。
 
 
 

 
正直に言います。
 
今まで観てきたライブの中で、最も有り得ないライブでした。
 
 

  
メンバーは必死だったよ。
代々木という広すぎる空間を埋め尽くすお客さん一人一人に
届けようとものすごく必死だった。
それを受け止めようとしてたお客さんもいっぱいいっぱいいたよ。
だけど、ほんの少しの「ルール違反」してしまった人達が引き金となり
ステージとフロアが敵対関係になってしまったかのような空気になった。
 
いつも「お客さんの人数なんて関係ない。1人だろうが3万人だろうが、
俺らは一人一人に対して届くように歌う」と言っている彼ら。
幕張ではほんとにそうだな、と思った。
だけど、代々木ではそうじゃないのか?と思った。
届いてる人もいるんだよ!多分きっと、大半がそうなんだよ!
でも、「届かない人もいるのか?」と思った。
真剣な想いは、人数やキャパシティに、こんなに簡単に負けてしまうものなのか?
 
 
 
ライブはチケットを取るところからすでに始まっています。
その日だけがライブの日じゃないんです。
楽しみに楽しみに日々を指折り数えて、当日はいろんなパワーを使って
会場まで行って、そして初めて本番の幕が開くんです。
そこに至るまでは、何万人のいろんなワクワクドキドキの気持ちがあるんです。
だからみんな、弾けようとするんじゃないか!楽しもうとするんじゃないか!!
・・・分かります。楽しみたいのは当然です。
でも、なにやってもいいってわけじゃないんです。
何にでも、ルールは存在するんです。
 
アーティストは星の数ほどいます。
だから、それだけたくさんのお約束やルールは存在すると思う。
でも、ルールやマナーの基本って、根幹の部分って一緒なはずだよね。
そしてそれって、ライブだけに限ったことじゃないよね。
 
頭でっかちになる必要はないし、過度に心配することもない。
目的や気持ちはみんな一緒なのだから。
ただ忘れてほしくないのは、何度も言っていること。
 
ライブを作るのはステージ上の人達だけではない。
フロア側にいる人達の力も、ものすごく大きいんだ。
 

 

今ツアーの中で、一番のバラードでもある「太陽」という曲。

その曲のイントロが始まってもメンバーの名前を呼び続けていた

北スタンドAブロック側にいたアナタ。

全然別のブロックの人から「うるせー!」って怒られたよね?

みんな笑ったのは、ウケてたんじゃない。失笑だよ。

好きな気持ちはすごく分かるよ。でも、そうじゃないよね?

 
 
今回、あまりにも悲しくなったので、あるサイトのリンクを貼らせていただきます。
 
 
ライブハウスでのマナー
http://csx.jp/~marugami/house_manner.htm
 
知らないとは言わせない
http://pink-animals.hp.infoseek.co.jp/
 
 
 
今日は本当の意味での今ツアーのファイナル。
どうか今日は、ステージの上も下も、
会場中の隅々の人達みんなが「最高だった!」って
笑顔で会場を後にできるような時間になりますように。